20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比1.10%安の3427.33ポイントだった。深セン成分指数は1.61%安の14253.53ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2525億4000万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、終始軟調に推移した。政策リスクへの懸念が重し。中国の市場監督管理当局がきょう午前中に白酒企業の幹部を呼び出し、座談会を開いたと伝わったほか、政府系メディアの『人民日報』がインターネット診療や処方薬について、「制度整備を進め、より良いサービスを提供するよう」と呼びかける記事を掲載した。当局の監督管理や規制強化を警戒し、酒造と医薬関連が大きく売られ、地合いを悪化せた。指数は序盤以降にほぼ一本調子で下げ幅を広げ、後場には一時心理的節目の3400ポイントを割り込んだ。同水準で下げ渋るとやや戻したものの、7月30日以来、約3週間ぶり安値を更新した。
セクター別では、酒造が全面安のほか、医療、製薬、食品・飲料の下げが目立った。半面、化学肥料、セメント・建材、鉄鋼、証券が買われた。
A株市場では、酒造の瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)、江蘇洋河酒廠(
002304)、貴州茅台酒(
600519)や、製薬の蒙古能源(
00276)、上海復星医薬(
600196)が大幅安。通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、ディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)が売られた。半面、半導体メーカーの紫光国芯微電子(
002049)がストップ高。自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)、風力発電設備の新疆金風科技(
002202)、テクノロジー関連の大族激光科技産業集団(
002008)、浙江大華技術(
002236)が逆行高を演じた。
上海B株指数は0.30%安の261.74ポイント、深センB株指数は1.10%安の1196.42ポイントだった。