19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.57%安の3465.55ポイントだった。深セン成分指数は0.23%高の14487.36ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2150億4000万元だった。
上海総合指数は終始マイナス圏でもみ合った。積極的な材料に乏しいなか、新型コロナウイルスの感染拡大で経済が停滞することや、中国当局による規制強化の動きへの警戒感が引き続き重し。商品相場の下落を受けて素材、エネルギー株の一角が売られ、地合いを冷やした。もっとも、下落率が1%を超える水準で下げ渋ると、後場には下げ幅をやや縮小した。
セクター別では、保険が全面安となったほか、造船、酒造、石油、石炭が下げた。半面、チャイナ・テレコム(
00728)のA株上場をあすに控え、通信キャリアは全面高と大きく買われた。
A株市場で、鉄鋼の本鋼板材(
000761)、アンガン・スチール(
000898)、非鉄金属の紫金鉱業集団(
601899)、重機の中聯重科(
000157)が安い。保険大手の中国太平洋保険(
601601)、中国平安保険(
601318)、証券の招商証券(
600999)など金融株の一角が下げた。万洲国際(
00288)の会長長男に関するメディア報道を嫌気して河南双匯投資発展(
000895)が続落した。半面、重慶長安汽車(
000625)、広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)など自動車株の一角が大幅逆行高を演じた。
上海B株指数は0.64%安の262.54ポイント、深センB株指数は0.22%高の1209.71ポイントだった。