18日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.47%高の25867.01ポイントだった。中国企業指数は1.02%高の9150.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で1344億1000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、ほぼプラス圏で堅調に推移した。後場に心理的節目の26000ポイントを回復する場面もあったが、上値の重さが意識されると次第に上げ幅を縮小。それでもプラス圏は維持してきょうの取引を終えた。新型コロナの再拡大や米中の景気減速、中国当局による規制強化などへの懸念はくすぶっているものの、ハンセン指数は前日まで4営業日続落し、ほぼ3週間ぶりの低水準で引けていたことから、値ごろ感を意識した買いが広がった。中国株式相場の上昇も投資家心理の改善に寄与したもよう。工業や金融、エネルギーなど幅広いセクターが上昇し、下落したセクターは医療・ヘルスケアのみだった。
ハンセン指数構成銘柄では、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)が6%超高。不動産株の恒隆地産(
00101)や保険株の中国平安保険(
02318)、石油メジャー株のCNOOC(
00883)も買われた。ハイテク株の美団(
03690)やきょう決算を発表した吉利汽車(
00175)もしっかり。半面、同社の会長長男に関連するメディア報道を受けて豚肉生産世界大手の万洲国際(
00288)が11%超安。米ホーム・デポの株価急落を嫌気して電動工具世界大手の創科実業(
00669)が大きく下げたほか、火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)や衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)などもさえない。
ハイテク関連30銘柄で構成するハンセンテック指数は0.13%高の6226.69ポイントと6営業日ぶりに反発。中国動画プラットフォームのビリビリ(
09626)や自動車情報プラットフォームの汽車之家(
02518)、パソコン世界最大手のレノボグループ(
00992)などが買われた半面、中国SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)やERPシステム開発大手の金蝶国際ソフト(
00268)が6%超安だった。