17日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前日比1.66%安の25745.87ポイントだった。中国企業指数は2.24%安の9057.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で1661億4000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、序盤は前日終値を挟んで一進一退。中盤以降、次第に下げ幅を広げて心理的節目の26000ポイントを割り込んだ。米証券当局が中国企業への投資について、中国政府による規制変更や政治的な統制強化のリスクを警告したと伝わり、香港市場でハイテク株を中心に売りが膨らんだ。下落率が2%を超える水準では買い戻しが入ったものの、終値は7月28日以来ほぼ3週間ぶりの低水準。きょうのダウ平均先物と中国本土相場が下落し、投資家心理を悪化させたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)が続落し、相場の重荷となった。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、不動産管理サービスの碧桂園服務(
06098)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)はそろって4%超の下落。石油株のペトロチャイナ(
00857)も売られた。半面、朝方に2021年6月中間決算を発表したAIAグループ(
01299)や、ニット織物大手の申洲国際集団(
02313)が大きく買われた。
ハイテク関連30銘柄で構成するハンセンテック指数は3.13%安の6218.89ポイントと大幅に5営業日続落。中間決算を発表した閲文集団(
00772)が10%超安と急落したほか、新東方在線科技(
01797)、ビリビリ(
09626)の下げがきつい。上昇は微盟集団(
02013)、平安健康医療科技(
01833)、舜宇光学科技(
02382)の3銘柄だけだった。