17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に反落。終値は前日比2.00%安の3446.98ポイントだった。深セン成分指数は2.33%安の14350.65ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3083億3100万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んで一進一退の展開が続いたが、終盤にマイナス圏に沈んだ。後場に入って、心理的節目の3500ポイントを割り込むと、一本調子で下げ幅を拡大。終値は7月30日以来ほぼ3週間ぶり安値で引けた。新型コロナの再拡大が投資家心理を冷やしたほか、中国国家統計局が16日発表した7月の鉱工業生産と小売売上高がともに予想を下振れしたことを受けて、景気回復期待が後退したもよう。
セクター別では、酒造や電子部品、化学肥料、自動車など幅広いセクターで売りが広がった。上昇したセクターは民間航空のみだった。
A株市場では、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)とLED用チップメーカーの三安光電(
600703)が6%超安。医薬品の上海復星医薬(
600196)や酒造の瀘州老窖(
000568)、自動車関連のウェイチャイ・パワー(
000338)や江鈴汽車(
000550)も下げがきつい。半面、民間航空の春秋航空(
601021)、中国東方航空(
600115)、中国国際航空(
601111)が高い。太陽電池メーカーの協キン集成科技(
002506)や不動産大手の保利発展控股集団(
600048)もしっかり。
上海B株指数は1.51%安の261.68ポイント、深センB株指数は0.99%安の1201.09ポイントだった。