週明け16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに小幅に反発。終値は前営業日比0.03%高の3517.34ポイントだった。深セン成分指数は0.71%安の14693.74ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2570億9700万元だった。
上海総合指数はプラス圏での推移が目立ったが、後場に入って上げ幅を縮小し、終盤は前週末終値付近でもみ合った。前週末の米株高が好感されたほか、ここ最近の下落を受けて割高感の薄れた銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。ただ、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が嫌気されたほか、中国当局の企業統制を強める動きも警戒された。また、きょう午前に発表された中国の主要経済指標が市場予想を下回ったことで、景気減速への懸念も強まった。セクター別では、観光・ホテル、食品・飲料、石油などが買われた半面、非鉄金属、造船、自動車などが売られた。
A株市場では、河北省発展改革委員会が水素エネルギー産業に関する第14次5カ年計画(2021−25年)を通達したことを受け、北京京城機電(
600860)などが買われた。ウェイチャイ・パワー(
000338)や美的集団(
000333)、保利発展控股集団(
600048)、富士康工業互聯網(
601138)も買われた。半面、寧波均勝電子(
600699)や国軒高科(
002074)、BYD(
002594)などの下落が目立った。
上海B株指数は0.11%高の265.70ポイント、深センB株指数は0.22%安の1213.09ポイントだった。