13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.24%安の3516.30ポイントだった。深セン成分指数は0.69%安の14799.03ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2971億9500万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた。前場半ばにプラス圏へ浮上する場面もあったが、勢いは続かず、その後はマイナス圏で推移した。中国当局による企業統制の強化への懸念や、新型コロナウイルスの感染拡大で経済が停滞することへの警戒感が地合いを冷やした。中国の鉱工業生産など7月の主要経済指標の発表を週明け16日に控え、様子見気分も相場を重くした。もっとも、心理的節目の3500ポイントに近づく水準で下げ渋ると、終盤に掛けてもみ合いながら下げ幅を縮めた。
セクター別では、保安設備、ソフトウエアサービス、電子・IT、通信設備、通信キャリアが安い。半面、化学、造船、貴金属、製紙が買われた。
A株市場では、紫光(
000938)、用友網絡科技(
600588)、立訊精密工業(
002475)、歌爾(
002241)などテクノロジー株の一角が大幅安。百貨店運営の王府井集団(
600859)、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)が売られたほか、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が反落した。半面、大手レーザー機器メーカーの大族激光科技産業集団(
002008)がストップ高。化学製品メーカーの万華化学集団(
600309)、非鉄金属の紫金鉱業集団(
601899)、製紙のチェンミン・ペーパー(
000488)も逆行高を演じた。
上海B株指数は0.39%高の265.40ポイントと続伸、深センB株指数は0.10%安の1215.80ポイントと反落した。