13日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.70%安の26331.89ポイントだった。中国企業指数は1.03%安の9367.77ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で673億HKドル。
ハンセン指数は安く始まった。中国当局が企業統制を強める動きが警戒され、ハイテク株を中心に売りが先行した。前日の米株高を受けた買いが指数をプラス圏へ浮上させる場面が序盤にあったものの、ほどなく失速。結局、下値支持線として意識された10日移動平均(前引け時点で26364.01ポイント)を割り込んで前場の取引を終えた。世界的な新型コロナウイルスの新規感染者数の増加に対する懸念が根強い上、中国本土相場の下落が投資家心理を悪化させたもよう。
個別では、ハイテク株のアリババ集団(
09988)、小米集団(
01810)、テンセント(
00700)が売られて相場の重荷だった。きょう2021年6月中間決算を発表するサンズ・チャイナ(
01928)の下げがきつい。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、不動産開発の龍湖集団(
00960)は大幅に続落した。半面、前日大引け後に中間決算を発表した万洲国際(
00288)と香港鉄路(
00066)が買われた。通信株のチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)の上昇も目立つ。