12日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.53%安の26517.82ポイントだった。中国企業指数は0.87%安の9465.46ポイント。メインボードの売買代金は概算で1358億5000万HKドル。
ハンセン指数は、前場は前日終値付近でもみ合ったが、後場はマイナス圏で軟調に推移した。中国共産党中央委員会と国務院(内閣に相当)が「法治政府建設実施要項(2021−25年)」を各地方と部局に通達し、独占と不正競争行為を取り締まる法の執行を強めていく方針を示したことを受け、投資家の間で警戒感が強まった。また、前日に発表された中国の7月の金融統計が軒並み市場予想を下回ったことや、きょうの中国本土市場の下落も嫌気された。
ハンセン指数構成銘柄では、中国当局による監督管理強化の動きを警戒し、阿里健康(
00241)や薬明生物技術(
02269)、中国生物製薬(
01177)などが売られた。6月中間決算の発表を受けて証券各社が相次いで目標株価を引き下げた香港証券取引所(
00388)も安い。半面、6月中間決算を発表した創科実業(
00669)が11%超上げたほか、BYD(
01211)や吉利汽車(
00175)の上昇も目立った。
この他では、中国の銀行保険監督管理委員会がネット保険業界の無秩序な状況を受け、取り締まりに乗り出すと伝わり、衆安在線財産保険(
06060)が11%超下げた。財務不安に揺れる中国恒大集団(
03333)は8%超下落。きょう香港メインボードに上場した理想汽車(
02015)は公開価格を0.85%下回る117HKドルで初日の取引を終えた。半面、金先物価格の上昇を受けて紫金鉱業集団(
02899)が買われた。