12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに小幅に反落。前場終値は前日比0.09%安の26636.92ポイントだった。中国企業指数は0.33%安の9516.72ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で724億6000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に欠ける値動きとなった。前日の米株高が好感される一方、中国当局の監督管理強化の動きが警戒され、相場の重しとなった。また、中国の7月の金融統計が軒並み市場予想を下回ったことも嫌気された。
個別では、中国共産党中央委員会と国務院(内閣に相当)が「法治政府建設実施要項(2021−25年)」を各地方と部局に通達し、食品・医薬品などを含む重要分野での法の執行に力を入れるとしたことで、中国生物製薬(
01177)や薬明生物技術(
02269)など医薬関連が売られた。中国の銀行保険監督管理委員会がネット保険業界の無秩序な状況を受け、取り締まりに乗り出すと伝わり、衆安在線財産保険(
06060)や中国平安保険(
02318)も売られた。半面、6月中間決算を発表した創科実業(
00669)が10%超上昇したほか、BYD(
01211)や吉利汽車(
00175)も高かった。