11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.08%高の3532.62ポイントだった。深セン成分指数は0.24%安の15021.17ポイントと3日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2826億6100万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開。中国を含めた世界各地で新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、経済活動の停滞が懸念されたものの、中国政府が景気を底上げする政策を打ち出すとの思惑買いが入ったもよう。好業績や増益見通しを手掛かりとする個別物色も相場の支えとなった。
セクター別では、石炭や電力、鉄鋼、非鉄金属が買われた半面、通信や酒造、食品・飲料が売られた。
A株市場では大手銀行の中国工商銀行(
601398)、中国建設銀行(
601939)が買われて相場を支えた。不動産株の保利発展控股集団(
600048)、招商局蛇口工業区控股(
001979)、中電控股(
00002)が高い。リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、製鉄のアンガン・スチール(
000898)、アルミ大手の中国アルミ(
601600)も買われた。半面、通信機器メーカーの中興通訊(
000063)、製薬の上海復星医薬(
600196)の下げがきつい。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、証券会社の東方証券(
600958)、白酒メーカーの貴州茅台酒(
600519)と瀘州老窖(
000568)は反落した。
上海B株指数は0.06%安の264.13ポイントと6営業日ぶりに反落。深センB株指数は0.01%安の1210.81ポイントと反落した。