11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。前場終値は前日比0.21％高の26661.04ポイントだった。中国企業指数は0.56％高の9552.66ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で859億8000万HKドル。

　ハンセン指数は安く寄り付いた後、ほどなくしてプラス圏に浮上した。その後はもみ合いながらもプラス圏を維持して前場の取引を終えた。前日のNY株式市場でハイテク株が軟調に推移した流れを引き継いだほか、ハンセン指数がほぼ2週間ぶり高値を付けていたこともあり、利益確定売りが先行した。ただ、景気底上げ政策期待を受けた中国本土相場の上昇や決算発表や業績見通しを手掛かりにした個別銘柄の売買が相場を支えたもよう。

　個別では、本土不動産株の中国海外発展（00688）や華潤置地（01109）、龍湖集団（00960）などが大幅高。火鍋料理店チェーンの海底撈国際（06862）のほか、民営自動車メーカーの吉利汽車（00175）や中国石油メジャーのペトロチャイナ（00857）もしっかり。半面、ニット衣料最大手の申洲国際集団（02313）や太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能（00968）が安い。食品飲料株の中国蒙牛乳業（02319）やバドワイザーAPAC（01876）のほか、ハイテク株の瑞声科技（02018）やアリババ集団（09988）、テンセント（00700）などもさえない。

　キャセイ・パシフィック（00293）の2021年6月中間決算：

　売上高：158億5400万HKドル（前年同期比42.7％減）
　純損失：78億5800万HKドル（前年同期は98億6500万HKドル）
　EPS：−1.221HKドル（前年同期は−2.281HKドル）
　中間配当：なし（同なし）