■香港証券取引所（00388）：2021年6月中間決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は売上高が110億9100万HKドル、純利益は36億5000万HKドル。

■中国恒大集団（03333）：上場子会社である中国恒大新能源汽車（00708）と恒大物業集団（06666）の出資持ち分の一部売却に向け、複数の投資家と接触していると発表した。

■龍湖集団（00960）：2021年7月の不動産販売額（成約ベース）が前年同月比9.3％減の190億2000万元、販売面積が同7.1％減の114万7000平方メートルだったと発表した。1−7月累計では、販売額が前年同期比22.4％増の1616億5000万元、販売面積が同20.9％増の940万5000平方メートルだった。

　11日の香港市場は売りが先行するか。前日のNY株式市場で長期債利回りの上昇を受けてハイテク株が軟調に推移した流れを引き継ぎ、ハイテク株が売られると予想する。中国を含め世界的に新型コロナウイルスが再拡大していることが相場の重荷となる中、前日のハンセン指数が7月23日以来ほぼ2週間ぶり高値だったこともあり、利益確定売りも広がりそうだ。

　決算発表や業績見通しを手掛かりにした個別銘柄の売買も引き続き活発になると予想。きょうはハンセン指数構成銘柄の香港証券取引所（00388）と創科実業（00669）が決算発表を予定している。

　10日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均とS＆P500は最高値を更新したが、ハイテク株主体のナスダック総合は反落した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、中国ハイテク株のテンセント（00700）やアリババ集団（09988）、本土銀行株の中国建設銀行（00939）、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地（01109）などが香港終値を下回った半面、国際金融株のHSBC（00005）やAIAグループ（01299）などが上回って引けた。