10日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.23%高の26605.62ポイントだった。中国企業指数は1.99%高の9499.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で1607億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。序盤に下げに転じる場面があったものの、切り返して上げ幅を拡大。インターネット大手企業に対する中国当局の統制強化への懸念が和らぎ、関連銘柄が上昇して相場を押し上げた。前日のNY株式市場でハイテク株主体のナスダック総合が反発した上、軟調に推移していたきょうの中国本土相場が上昇し、投資家心理を支えた。新型コロナウイルスのデルタ株の新規感染者数が世界的に増加傾向にあるなか、終盤は上値が伸び悩んだが、終値は7月23日以来ほぼ2週間ぶりの高水準だった。セクター別では、情報技術と医療・ヘルスケア、一般消費財が高い半面、コングロマリット、公共事業がさえない。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ハイテク株の美団(
03690)とテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、小米集団(
01810)が大きく買われ、相場の上昇を主導した。外食大手の海底撈国際(
06862)、医薬品通販の阿里健康(
00241)も大幅高。不動産株の華潤置地(
01109)と碧桂園服務(
06098)は続伸した。一方、前日大引け後に7月の出荷統計を発表した舜宇光学科技(
02382)が急落。太陽光パネル用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)も売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.48%高の6830.15ポイントと4日ぶりに反発した。微盟集団(
02013)が10%近い急騰のほか、京東健康(
06618)、ビリビリ(
09626)の上昇が目立った。一方、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)と華虹半導体(
01347)がそろって続落した。