10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.01%高の3529.93ポイントだった。深セン成分指数は0.78%高の15057.59ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3441億400万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場は軟調にマイナス圏で推移したが、後場に入ってプラス圏に浮上。心理的節目の3500ポイントを回復しても上げ幅をさらに拡大し、結局きょうの高値圏で引けた。目新しい材料に欠ける中、国内における新型コロナウイルスの再拡大を嫌気して持ち高調整の売りが広がったが、売り一巡後に買い戻される動きが広がった。相互取引制度を通じて香港から中国本土に投資する「南向き資金」は前場の売り越しから後場には買い越しに転じ、海外資金の流入が好感されたもよう。
セクター別では、酒造が全面高。軍需関連もほぼ全面高となったほか、食品・飲料や石油など幅広い銘柄に買いが入った。半面、貴金属や非鉄金属が安い。
A株市場では、太陽電池メーカーの協キン集成科技(
002506)や自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)がストップ高だったほか、家電メーカーのコンカ(
000016)が高い。酒造メーカーの瀘州老窖(
000568)や宜賓五糧液(
000858)、貴州茅台酒(
600519)も大幅高。証券の招商証券(
600999)や東方証券(
600958)もしっかり。半面、車載リチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)が4%超安。電子部品メーカーの歌爾(
002241)や不動産大手の万科企業(
000002)、金鉱会社の紫金鉱業集団(
601899)もさえない。
上海B株指数は0.39%高の264.29ポイント、深センB株指数は0.93%高の1210.97ポイントだった。