10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.29%高の26359.72ポイントだった。中国企業指数は0.78%高の9386.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で833億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開。インターネット大手企業に対する中国当局の統制強化への懸念が和らぎ、関連銘柄が上昇して相場を押し上げた。ただ、新型コロナウイルスのデルタ株の新規感染者数が世界的に増加傾向にあるなか、経済活動の減速に対する警戒感は根強い。前日のNY株式市場でハイテク株主体のナスダック総合が反発した半面、きょうの中国本土相場の下落が嫌気された。
個別では、前日に続いて美団(
03690)とテンセント(
00700)が買われ、相場の上昇を主導。外食大手の海底撈国際(
06862)、医薬品通販の阿里健康(
00241)も高い。不動産株の華潤置地(
01109)と龍湖集団(
00960)は続伸した。一方、前日大引け後に7月の出荷統計を発表した舜宇光学科技(
02382)が急落。電気自動車大手のBYD(
01211)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)も売られた。