週明け9日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.40%高の26283.40ポイントだった。中国企業指数は0.44%高の9313.97ポイント。メインボードの売買代金は概算で1475億HKドル。
ハンセン指数は安く始まったが、売り一巡後は上げに転じた。始値で心理的節目の26000ポイントを割り込んだことで、自律反発狙いの買いが入った。寄り付き後に中国国家統計局が発表した7月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)はともに市場予想から上振れ、中国の景気減速に対する警戒感が後退した。ハンセン指数の上昇率は前場に一時1.2%を超えたが、その後はじりじりと上げ幅を縮小した。きょうの中国本土相場が上昇した半面、ダウ平均先物の下落が意識されたもよう。セクター別では、不動産・建設と金融が上げた一方で素材と一般消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、朝方に安かったハイテク株のテンセント(
00700)と美団(
03690)、小米集団(
01810)が上げに転じて相場を押し上げた。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)も上昇。外食大手の海底撈国際(
06862)は急反発した。不動産株の華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)の上昇も目立った。半面、電気自動車(EV)メーカーのBYD(
01211)、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が反落。スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)は大幅に続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.48%安の6664.91ポイントと3日続落した。中国半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)と華虹半導体(
01347)がそろって急落。中国中央電視台(CCTV)が6日、自動車用半導体を巡る投機行為や価格の吊り上げなどを批判したことが嫌気された。一方、オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)、家電の海爾智家(
06690)が大幅に反発した。