週明け9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.05%高の3494.63ポイントだった。深セン成分指数は0.77%高の14941.44ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2490億2300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた。国内で新型コロナウイルスの新規感染者数が半年ぶりの高水準で推移していることや、週末に発表された7月の貿易統計が予想を下回ったことを嫌気して売りが先行。ただ、寄り付きとほぼ同時に発表された7月の物価統計の予想上振れを好感してほどなくしてプラス圏へ切り返した。指数はじりじりと上げ幅を広げ、後場は心理的節目の3500ポイントを上回る場面もあったが、節目付近では上値の重さが目立った。
セクター別では、保険が全面高となったほか、食品・飲料、家具、酒造、家電など消費関連が大きく買われた。半面、航空機製造・宇宙関連、貴金属、電子部品が安い。
A株市場では、豚肉大手の牧原食品(
002714)、証券会社の東方証券(
600958)がストップ高。不動産デベロッパーの保利発展控股集団(
600048)、教育関連の中公教育科技(
002607)、ディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)も急伸した。半面、自動車・部品関連のBYD(
002594)、広州汽車集団(
601238)、国軒高科(
002074)や、太陽光発電関連の隆基緑能科技(
601012)、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)が売られた。
上海B株指数は0.90%高の263.26ポイント、深センB株指数は0.48%安の1199.87ポイントだった。