週明け9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。前場終値は前営業日比0.94%高の26424.41ポイントだった。中国企業指数は0.98%高の9364.23ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で887億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まったものの、序盤にプラス圏に浮上。一時は上昇率が1%を超えた。始値で心理的節目の26000ポイントを割り込んだことで、自律反発狙いの買いが入って相場を押し上げたもよう。寄り付き後に中国国家統計局が発表した7月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)はともに市場予想から上振れ、中国の景気減速に対する警戒感が後退。中国本土相場の上昇も買い安心感につながった。
個別では、朝方に安かったハイテク株のテンセント(
00700)と美団(
03690)、小米集団(
01810)が上げに転じて相場を押し上げた。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)も上昇。外食大手の海底撈国際(
06862)は急反発した。不動産株の華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、九龍倉置業地産(
01997)の上昇も目立った。半面、電気自動車(EV)メーカーのBYD(
01211)、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が反落。スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)は大幅に続落した。