6日のNY株式相場は高安まちまち。注目された米国の7月雇用統計が市場予想を上回る強い結果となったことを好感し景気敏感株が上昇した一方、長期金利の上昇を嫌気してハイテク・グロース株が利益確定売りに押された。ダウ平均は182.54米ドル高の35246.79米ドルまで上昇し4日ぶりに史上最高値を更新。終値では144.26ドル高(+0.41%)と2日続伸し、9営業日ぶりに最高値を更新した。S&P500も0.17%高と2日続伸し、取引時間中と終値の最高値を更新。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.40%安と5日ぶりに反落した。
週間ではダウ平均が0.78%高、S&P500が0.94%高、ナスダック総合が1.11%高と3指数がそろって反発し、年初来ではダウ平均が15.04%高、S&P500が18.12%高、ナスダック総合が15.11%高となった。景気敏感株のウエートが高いラッセル2000は0.53%高と2日続伸し、週間では0.97%高、年初来では13.82%高となった。
寄り前に発表された7月雇用統計は、非農業部門雇用者数が94.3万人増と市場予想の87.0万人増を上回り、前回分も85.0万人増から93.8万人増に上方修正された。失業率も前回の5.9%から5.4%に低下し、市場予想の5.7%を下回る強い結果となった。強い雇用統計を受けて米10年債利回りは前日の1.225%から1.305%に0.08%ポイント上昇した。長期金利の上昇を受けて利ざや拡大による収益向上が期待される金融株が軒並み高。ゴールドマン・サックスが3.54%高となり上場来高値を更新。バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースも2.8%超上昇した。S&P500の11セクターは金融が2.01%高、素材が1.47%高となったほか、エネルギー、資本財も0.4-0.9%上昇。一方、一般消費財が0.73%安となり、不動産、IT、ヘルスケアなどが0.1-0.2%下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 35077.44 35246.79 35077.44 35208.51 144.26 0.41
S&P500 4429.07 4440.82 4429.07 4436.52 7.42 0.17
NASDAQ 14864.22 14890.18 14788.59 14835.76 -59.36 -0.40
CME225先物 27815.00 27950.00 27695.00 27875.00 35.00 0.13
FT100 7122.95 7122.95 7122.95 7122.95 2.52 0.03
DAX 15770.85 15808.24 15737.10 15761.45 16.78 0.10
為替(ドル/円) 109.75 110.34 109.68 110.21 0.46 0.41
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載