6日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前日比0.10%安の26179.40ポイントだった。中国企業指数は0.25%安の9273.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で1480億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた直後、下げに転じた。朝方に心理的節目の26000ポイントに迫る場面があったものの、中盤以降は前日終値を挟んでもみ合う方向感に乏しい展開。中国を含めた世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大に対する警戒感がくすぶるなか、中国本土相場が下落し、運用リスクを回避する売りが重荷だった。米金融政策の今後を見通す材料となる7月の米雇用統計の発表を香港時間の今夜に控え、様子見気分も次第に広がったもよう。半面、中国当局による規制強化への懸念から前日に大きく売られたテンセント(
00700)が買い戻され、一定の下支えとなった。セクター別では、医療・ヘルスケアと必需消費財が下げた一方、素材と情報技術が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、薬明生物技術(
02269)、舜宇光学科技(
02382)、信義光能(
00968)がそろって大幅に続落した。消費財の恒安国際集団(
01044)、安踏体育用品(
02020)の下げも目立った。テンセントのほかに電気自動車メーカーのBYD(
01211)が反発。原油先物相場の上昇を受け、CNOOC(
00883)も買われた。前日大引け後に2021年6月中間決算を発表した長江和記実業(
00001)も高い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.27%安の6697.10ポイントと続落した。快手科技(
01024)と衆安在線財産保険(
06060)、平安健康医療科技(
01833)が続落。半面、中国半導体ファウンダリーの華虹半導体(
01347)とSMIC(
00981)がともに続伸した。