6日の香港市場は買いが先行か。中国を含めて世界的に新型コロナウイルスの感染再拡大が鮮明だが、ワクチン接種が進むなか、経済活動の正常化への期待は根強い。前日のNY株式相場が堅調だった流れを引き継ぎ、買い直しが相場を支えると予想する。5日のNY市場で原油先物相場が4営業日ぶりに反発したことも関連銘柄の買い材料となるだろう。
ただ、米金融政策の今後を見通す材料となる7月の米雇用統計の結果が香港時間の今夜に発表されるだけに、買い一巡後は上値の重い展開がありそうだ。また、決算発表や業績見通しを受けた個別物色が引き続き活発だろう。前日大引け後、ハンセン指数構成銘柄の長江和記実業(
00001)、長江実業集団(
01113)、九龍倉置業地産(
01997)が2021年6月中間決算を発表した。
5日のNY株式相場は、ダウ平均が反発。足元で下落が続いた旅行・レジャー関連株や原油高を好感したエネルギー株の上昇が相場をけん引した。ハイテク株主体のナスダック総合は4日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、英金融大手HSBC(
00005)、電気自動車(EV)メーカーのBYD(
01211)が香港終値を上回った。半面、大型金融株の中国建設銀行(
00939)とAIAグループ(
01299)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って引けた。