5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反落。終値は前日比0.31%安の3466.51ポイントだった。深セン成分指数は0.79%安の14872.23ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2908億6200万元だった。
上海総合指数は安く始まった。前日終値は7月23日以来ほぼ2週間ぶりの高水準だっただけに、利益確定売りが先行した。中国の政策から恩恵を受けそうなセクターが買いを集め、中盤は指数がプラス圏に浮上する場面もあったものの、終盤に失速。中国も含めて世界的に新型コロナウイルスの感染再拡大が続いていることから、運用リスクを回避する売りに押された。
セクター別では、化学肥料の下げが目立った。中国当局が化学肥料企業による価格つり上げを調査すると伝わった。化学繊維、ソフトウエア、酒造も売られた。半面、軍需関連と空運、不動産、石炭が買われた。
A株市場ではレーザー機器メーカーの大族激光科技産業集団(
002008)、音声技術大手の科大訊飛(
002230)が大幅に反落。IT事業の紫光(
000938)と曙光信息産業(
603019)、証券会社の東方証券(
600958)も安い。豚肉大手の牧原食品(
002714)、酒造の宜賓五糧液(
000858)は続落した。一方、百貨店の王府井集団(
600859)、光学フィルムメーカーの浙江水晶光電科技(
002273)、車載リチウム電池の国軒高科(
002074)がストップ高を付けた。
上海B株指数は0.04%高の260.13ポイントと小幅ながら続伸。深センB株指数は0.56%安の1214.14ポイントと6営業日ぶりに反落した。