5日の香港市場は上値の重い展開か。中国のネット大手に対する監督管理強化の動きが引き続き注目されるほか、6日には米国で7月の雇用統計、7日には中国で7月の貿易統計が発表される予定で、結果を見極めようと様子見ムードが広がる可能性もありそうだ。

　『人民日報』は4日、中国で新たに施行された未成年者保護法の改正案は若い世代のネット環境の保護強化を目的としたものであって、ゲーム産業を狙ったものではないと掲載し、ゲーム業界に対する過度な警戒感が後退した。ただ、湖北省武漢市の市場監督管理局が美団（03690）傘下の「美団優選」やアリババ集団（09988）傘下の「盒馬集市」など共同購入事業を手掛ける7社に対し行政指導を行ったと伝わっており、引き続き監督管理強化の動きが相場の重しとなりそうだ。

　4日のNY株式相場は高安まちまち。決算が嫌気されたGM株が9％近く下落したほか、7月ADP民間部門雇用者数が予想を下回ったことで景気敏感株が幅広く下落した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、テンセント（00700）やアリババ集団が香港終値を上回って引けた半面、中国建設銀行（00939）やBYD（01211）が下回って引けた。

　4日のNY株式相場は高安まちまち。決算が嫌気されたGM株が9％近く下落したほか、7月ADP民間部門雇用者数が予想を下回ったことで景気敏感株が幅広く下落。一方、個人投資家の買いが集まったロビンフッド株が50％高と急騰し、アドバンスト･マイクロ･デバイセズ（+5.52％）、エヌビディア（+2.32％）などの半導体株も上昇した。前日に史上最高値で終了したS&P500は0.46％安と反落。コミュニケーション、ITが上昇が上昇したものの、エネルギー、資本財、素材、金融などの景気敏感株が幅広く下落した。ダウ平均も323.73米ドル安 (-0.92％)と反落。アムジェンが6％超下落したほか、シェブロン、ウォルグリーン、ダウ・インク、キャタピラー、3Mが1.7-2.2％下落した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.13％高と小幅に3日続伸した。フィラデルフィア半導体株指数（SOX指数）は1.18％高と6日続伸し、4日連続での最高値更新となった。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.04ポイントから17.97ポイントへとわずかに低下した。

　寄り前に発表された7月ADP民間部門雇用者数は33.0万人増と市場予想の69.5万人増を大きく下回り、週末発表の7月雇用統計の下振れ懸念を強めた。一方、7月ISM非製造業景気指数（PMI）は64.1と予想の60.5を上回り、過去最高を記録した。米10年債利回りは一時1.12％台まで低下したが、強いISM非製造業PMIを受けて1.18％と前日比ほぼ変わらずで終了した。

海外市況

 指標                      寄値     高値     安値     終値    前日比  騰落率

 NYダウ                  35047.44 35047.44 34790.62 34792.67  -323.73  -0.92

 S&P500                   4415.95  4416.17  4400.23  4402.66   -20.49  -0.46

 NASDAQ                  14747.21 14812.37 14734.12 14780.53    19.24   0.13

 CME225先物              27615.00 27630.00 27435.00 27520.00   -70.00  -0.25

 FT100                    7123.86  7123.86  7123.86  7123.86    18.14   0.25

 DAX                     15653.65 15712.27 15600.80 15692.13   137.05   0.88

 為替（ドル/円）           109.04   109.67   108.72   109.47     0.43   0.39

 ※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。

　本日から取引停止になる銘柄と取引再開になる銘柄は次の通り。
　※ストックコネクト採用のA株とB株が対象

★以下の銘柄は本日から取引再開
該当なし

★以下の銘柄は本日から取引停止
該当なし