4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.85%高の3477.22ポイントだった。深セン成分指数は1.72%高の14990.11ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2890億370万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、序盤は前日終値を挟んだ小動きだったが、ほどなくして上向きに転じた。午前中に発表された7月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が54.9となり、前月から4.6ポイント上昇したことを好感。経済回復の減速への懸念が和らぎ、地合いの改善につながった。前場は3470ポイント付近で伸び悩み、上げ幅を縮小する場面もあったが、後場に入ると下値を切り上げる展開となり、きょうの高値で引けた。
セクター別では、石炭、非鉄金属、鉄鋼、自動車などが高い。半面、保険が全面安となったほか、国内の新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気して観光・ホテル、航空・空港運営が売られた。
個別では、自動車・電池関連のBYD(
002594)、寧波杉杉(
600884)、002074、江鈴汽車(
000550)がストップ高。テクノロジー株の歌爾(
002241)、三安光電(
600703)、立訊精密工業(
002475)が大幅に上昇したほか、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)も高い。半面、酒造の瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)、家電量販チェーンの蘇寧易購集団(
002024)、調味料老舗の仏山市海天調味食品(
603288)、格安航空の春秋航空(
601021)が下げた。
上海B株指数は1.00%高の260.03ポイント、深センB株指数は1.09%高の1220.94ポイントだった。