4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.57%高の26605.79ポイントだった。中国企業指数は1.90%高の9497.86ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で966億9000万HKドル。
ハンセン指数は小安く始まったが、売り一巡後に切り返して上げ幅を拡大した。ネット大手に対する中国当局の監督強化や新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されたものの、心理的節目の26000ポイントに迫る水準で下値の堅さを確認すると、前日に急落したテンセント(
00700)などに買い戻しが入って相場を押し上げた。英IHSマークイットが寄り付き後に発表した7月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が前月から大幅に上昇したことも、投資家心理の改善に寄与したもよう。
個別では、朝方安かったネット大手のテンセントと美団(
03690)が大幅な上げに転じた。スマートフォン関連の舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)、小米集団(
01810)、自動車株のBYD(
01211)と吉利汽車(
00175)は軒並み高。中国の国務院が健康づくり5カ年計画を通達したと伝わり、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)が買いを集めた。半面、マカオでコロナ新規感染者が確認されたことが嫌気され、カジノ株の銀河娯楽(
00027)が大幅に続落。香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)、豚肉大手の万洲国際(
00288)も安い。