3日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.16%安の26194.82ポイントだった。中国企業指数は0.17%安の9320.38イント。メインボードの売買代金は概算で2037億HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後にマイナス圏に沈み、前場中盤には心理的節目の26000ポイントを割り込む場面もあった。新型コロナウイルスの感染再拡大で世界的な景気回復が遅れるとの懸念が重荷となる中、中国政府系の『経済参考報』がオンラインゲームを「新型薬物」などに例えて痛烈に批判する記事を掲載したことが投資家心理を悪化させた。規制強化への警戒感からIT大手のテンセント(
00700)などが急落し、指数を押し下げた。ただ、その後は記事が公式サイトなどから削除されたと複数の本土メディアが伝え、後場に入ると指数は下げ幅を縮小した。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセントは後場にやや戻したものの、6%超安で引けた。香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、ネット関連株の美団(
03690)も安い。2021年6月中間決算で純利益が前年同期の2倍超に上った信義光能(
00968)が大幅逆行高を演じたほか、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)が大きく買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.47%安の6696.66ポイントと反落した。オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)、医薬品ネット通販最大手の京東健康(
06618)が急落した。半導体受託製造のSMIC(
00981)、華虹半導体(
01347)も安い。半面、ERPシステムの開発大手の金蝶国際ソフト(
00268)、白物家電メーカーの海爾智家(
06690)などが上昇した。