3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.47%安の3447.99ポイントだった。深セン成分指数は0.41%安の14736.92ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4161億3800万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、軟調に推移した。前引け前はプラス圏へ浮上する場面もあったが、上値の重さを確認すると再びマイナス圏に沈んだ。国内での新型コロナデルタ株の感染拡大を受けた景気回復の遅れへの懸念などが相場の重しとなって利益確定売りが先行した。売り一巡後に業績発表などを手がかりに買い戻される動きも広がったが、勢いは限定的だった。また、中国規制当局が価格操作の疑いで自動車用半導体の販売業者に対する調査を開始するとの報道を受けて関連銘柄が売られた。
セクター別では、非鉄金属や鉄鋼、貴金属が安い。電子部品や石炭のほか、化学肥料や軍需関連などもさえない。半面、医療や医薬品製造が堅調。水運や観光・ホテル、ソフトウエアサービスなどもしっかり。
A株市場では、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)が約8%安。ハイテク株の紫光国芯微電子(
002049)やIT機器メーカーの曙光信息産業(
603019)のほか、鉄鋼・非鉄金属の中国アルミ(
601600)やアンガン・スチール(
000898)の下げもきつい。半面、家電大手の美的集団(
000333)が7%超高。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)や建設機械最大手の三一重工(
600031)に加え、製薬会社の上海復星医薬(
600196)や証券の東方証券(
600958)なども大きく買われた。
上海B株指数は0.06%安の257.45ポイント、深センB株指数は0.01%高の1207.74ポイントだった。