3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.95%安の25987.16ポイントだった。中国企業指数は1.11%安の9233.11ポイント。メインボードの売買代金は概算で1169億4000万HKドル。
ハンセン指数は総じてマイナス圏でもみ合った。小高く寄り付いた後にマイナス圏に沈み、心理的節目の26000ポイントを割り込んだ。ただ、25800付近で下げ渋ると、終盤にはやや戻し、節目付近でもみ合った。新型コロナウイルスの感染再拡大で世界的な景気回復が遅れるとの懸念が重荷となる中、中国政府系メディアが若者への悪影響を懸念し、オンラインゲームを「新型薬物」などと痛烈に批判する記事を掲載したことが投資家心理を悪化させた。規制強化への警戒感からIT大手のテンセント(
00700)などが急落し、指数を押し下げた。
個別では、テンセントが10%超の大幅安。ネット関連株の美団(
03690)や香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、本土不動産株の華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)も下げがきつい。半面、2021年6月中間決算で純利益が前年同期の2倍超に上った信義光能(
00968)が大幅逆行高を演じたほか、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)が大きく買われた。自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が5営業日続伸した。