週明け2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.97%高の3464.29ポイントだった。深セン成分指数は2.25%高の14798.16ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5128億3300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたものの、売り一巡後は上向きに転じた。前週末ときょう午前中に発表された官民の7月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がそろって前月から減速し、予想から下振れたことを受け、政策支援への期待が高まり、中国共産党の中央政治局が前週末の会議で示した下半期の経済政策指針から恩恵を受けそうなセクターが買いを集めた。また、中国証券当局が企業の上場先について柔軟な態度を示し、政策の予見性と透明性を高めることに言及したことから、民間企業への統制の強化に対する懸念が和らぎ、地合いの改善につながったもよう。
セクター別では、酒造、通信キャリアが全面高。軍需関連、セメント・建材、自動車も大きく買われた。半面、鉄鋼、石炭、非鉄金属、航空・空港運営が安い。
A株市場では、下半期の経済政策指針で新エネルギー自動車の発展加速を支持することや、重大エンジニアリングプロジェクトの建設を加速することが盛り込まれたことを好感し、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、重機大手の三一重工(
600031)、中聯重科(
000157)がストップ高。証券大手の東方証券(
600958)、ディーゼルエンジン大手の
ウェイチャイ・パワー(
000338)、企業向けソフトウエア開発大手の用友網絡科技(
600588)もストップ高まで買い進まれた。半面、中国鉄鋼工業協会が21年下半期に鉄鋼需要の伸びが減速するとの見方を示したことを嫌気し、鉄鋼メーカーの宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)、本鋼板材(
000761)が大幅安となった。
上海B株指数は1.41%高の257.61ポイント、深センB株指数は1.11%高の1207.61ポイントだった。