30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.42%安の3397.36ポイントだった。深セン成分指数は0.29%安の14473.21ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3397億2200万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。新型コロナウイルスの国内感染が再拡大していることが嫌気されたほか、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、週末を前に持ち高調整の売りも広がった。外資の中国株離れへの警戒感も強まり、指数は前日に回復した心理的節目の3400ポイントを再び下回ってきょうの取引を終えた。セクター別では、銀行や証券、酒造がほぼ全面安となったほか、観光・ホテル、航空・空港運営も売られた。半面、鉄鋼、電力、石炭などが買われた。
A株市場では、新型コロナウイルスの国内感染が再拡大していることを嫌気し、中国旅遊集団中免(
601888)や中国東方航空(
600115)が売られたほか、酒造株などの売り圧力が強まるとの見方から貴州茅台酒(
600519)や瀘州老窖(
000568)も大きく売られた。半面、宝山鋼鉄(
600019)や上海復星医薬(
600196)、中国アルミ(
601600)の上昇が目立った。
上海B株指数は0.82%安の254.04ポイント、深センB株指数は0.38%高の1194.37ポイントだった。