30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅に反落。前場終値は前日比2.10%安の25762.02ポイントだった。中国企業指数は2.91%安の9141.87ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で970億6000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、心理的節目の26000ポイント付近でもみ合った。中盤に同節目を割り込むと、一気に下げ幅を拡大した。外資の中国株離れへの懸念が地合いを冷やした。ゴールドマン・サックスは最新リポートで、中国株が「投資性を備えていない」との意見がこのところ顧客からよく聞かれたことを明らかにした。中国当局による一部業界への「極端な統制強化」がすべての企業に拡大する可能性は低いとする一方、政策リスクという逆風が依然として中国株のバリュエーション評価に影響するとの見方を示し、オフショア中国株式市場の投資判断をこれまでの「オーバーウエート」から「中立」に引き下げた。
個別では、ネット関連株の阿里健康(
00241)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)が急落。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)や本土不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)も大幅安。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)、電動器具大手の創科実業(
00669)、アジア生保のAIAグループ(
01299)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が逆行高を演じた。