29日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比3.30%高の26315.32ポイントだった。中国企業指数は3.80%高の9415.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で2541億2000万HKドル。
ハンセン指数は終日プラス圏で堅調に推移した。ここ最近の大幅な下落を受けて、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻しが入ったほか、中国証券監督管理委員会(CSRC)が28日夜に主要投資銀行の幹部を招いて開催したオンライン会議で、教育分野への規制強化は的を絞ったものであって、ほかの業界の企業にダメージを与える意向はないと強調したと伝わり、買い安心感が広がった。指数は心理的節目の26000ポイントを回復し、23日以来、1週間ぶり高値で取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、阿里健康(
00241)が20%超上昇したほか、テンセント(
00700)や美団(
03690)、アリババ集団(
09988)などハイテク株が買われて相場の上げを主導。BYD(
01211)や舜宇光学科技(
02382)、吉利汽車(
00175)の上昇も目立った。半面、市場予想を下回る6月中間決算を発表したバドワイザーAPAC(
01876)が3%超下げた。中国海外発展(
00688)や中国建設銀行(
00939)も売られた。
この他では、京東健康(
06618)が16%超上昇したほか、大和証券キャピタルマーケッツが投資判断を引き上げた平安健康医療科技(
01833)も買われた。半面、米投資会社ブラックストーン・グループによるTOB(株式公開買い付け)計画の先行きが不透明との見方からSOHO中国(
00410)が20%近く下げた。