29日の香港市場は堅調か。ハンセン指数は前日に4営業日ぶりに反発したものの、ここ最近の大幅な下落を受けて、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がりそうだ。一方、『証券時報』は28日、ここ最近のA株市場の下落について、複数の要因が重なった結果であり、システミックリスクは全体として存在していないと指摘。マクロ経済は安定的に回復基調にあり、短期的な変動がA株の長期的な改善見通しに影響することはないとの見方を示した。また、一部資金が政策を読み誤ったことや感情の表れが下落の一因であり、経済のファンダメンタルズに変化はないと指摘。一部業界に対する政策の調整は、短期的には一部企業の収益モデルに影響を与えるものの、中長期的には社会全体の活性化につながるなどとした。
前日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)が香港終値を大きく上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を600ポイント超上回って寄り付くことになる。
28日のNY株式相場は高安まちまち。FOMC後のパウエルFRB議長会見で緩和的金融政策の継続姿勢が示されたことが一定の支えとなった。S&P500はほぼ横ばい、ダウ平均は2日続落したが、ハイテク株主体のナスダック総合は0.70%高と反発した。