28日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比1.54%高の25473.88ポイントだった。中国企業指数は2.16%高の9071.10ポイント。メインボードの売買代金は概算で2813億HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、ほどなくしてマイナス圏に沈むと、前日終値を挟んでもみ合った。後場に入り、心理的節目の25000ポイントを下回る水準で下値の堅さを確認すると上昇に転じ、同節目を回復してプラス圏に浮上。終盤にさらに上げ幅を拡大してきょうの高値圏で取引を終えた。指数は前日まで3営業日続落し、終値は昨年11月4日以来ほぼ9カ月ぶりの低水準だっただけに、割安感が出た銘柄を買い戻しする動きが広がった。セクター別では医療・ヘルスケアが大きく買われたほか、一般消費財や情報技術も高い。一方、素材やコングロマリット、通信が安い。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)が18%超高。バイオ医薬品の薬明生物技術(
02269)やスポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)も約10%高となった。ハイテク株の美団(
03690)、ニット衣料最大手の申洲国際集団(
02313)、電動工具世界大手の創科実業(
00669)なども大幅高。半面、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)が5%超安。大手光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)や太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、総合通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)も売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.10%高の6443.31ポイントと4営業日ぶりに反発した。ERPシステム開発大手の金蝶国際ソフト(
00268)や医薬品のネット通販大手である京東健康(
06618)が12%超高。SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)や通信教育大手の新東方在線科技(
01797)、オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)も大きく買われた。一方、自動車情報プラットフォームの汽車之家(
02518)や中国最大のファウンドリーであるSMIC(
00981)などが安い。