28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前日比0.58%安の3361.59ポイントだった。深セン成分指数は0.05%安の14086.42ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2699億8600万元だった。
上海総合指数はほぼ終日、マイナス圏で推移した。指数は前日まで3営業日続落し、約4カ月ぶり安値を付けていた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが入り、前場に前日終値をわずかに上回る場面もあった。ただ、中国政府による規制強化や米中対立激化への警戒感が引き続き相場の重しとなり、後場は軟調に推移。指数は結局、3月10日以来、約4カ月半ぶりの安値で取引を終えた。セクター別では、造船、貴金属、化学肥料が全面安となったほか、航空・宇宙、ソフトウエアなどを中心に幅広いセクターで売りが優勢だった。半面、医療、酒造、銀行の一角が買われた。
A株市場では、紫金鉱業集団(
601899)や中国アルミ(
601600)が大きく下げたほか、上海汽車集団(
600104)や広州汽車集団(
601238)などの下落も目立った。会長・最高経営責任者(CEO)を務める鄭建華氏が法律・規定に違反した疑いで共産党当局から調査を受けていることを明らかにした上海電気集団(
601727)は3%超下げた。半面、中国交通建設(
601800)や貴州茅台酒(
600519)の上昇が目立った。
上海B株指数は0.93%安の254.50ポイント、深センB株指数は1.37%安の1170.70ポイントだった。