27日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続落。終値は前日比4.22%安の25086.43ポイントだった。中国企業指数は5.08%安の8879.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で3606億7000万HKドルと大商いだった。
ハンセン指数は前日終値を挟んだもみ合いで始まったが、売買一巡後に下げ幅を拡大。下値のめどとして意識された26000ポイントを前場に割り込んだ。終盤に一時割り込んだ節目の25000ポイントを終値で回復したものの、昨年11月4日以来ほぼ9カ月ぶりの低水準で引けた。中国当局がネット大手や教育産業に対する統制を強めるなか、他の業界でも監督が強化されるとの観測が浮上。海外機関投資家の資金引き揚げに対する警戒感が広がって幅広いセクターで売りが膨らんだ。アジア時間きょうのダウ平均先物が下落した上、中国本土相場が後場に急落したことも投資家心理を悪化させた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株のアリババ集団(
09988)、阿里健康(
00241)、テンセント(
00700)、美団(
03690)、小米集団(
01810)が軒並み大きく売られ、相場の重荷だった。外食大手の海底撈国際(
06862)と不動産サービスの碧桂園服務(
06098)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)は大幅に続落。医薬品株の薬明生物技術(
02269)と中国生物製薬(
01177)も急落した。半面、銀行株のHSBC(
00005)と中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)が上昇。中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)の続伸も目立った。
ハイテク関連30銘柄で構成するハンセンテック指数は7.97%安の6249.65ポイントと大幅に3営業日続落した。28銘柄が下落し、うち京東健康(
06618)と明源雲集団(
00909)の下落率は20%を超えた。上昇は中国半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)だけだった。