27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に3営業日続落。終値は前日比2.49%安の3381.18ポイントだった。深セン成分指数は3.67%安の14093.64ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5341億5500万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んで上下する一進一退の展開が続いたが、後場後半に入って下げ幅を大きく拡大。心理的節目の3400ポイントを割り込んだ水準でも下げ止まらず、終値は3月25日以来、約4カ月ぶり安値を付けて引けた。前日に2カ月半ぶり安値で引けていたこともあって買い戻しの動きも広がったが、中国政府による規制強化や米中対立激化への警戒感が引き続き相場の重しとなった。きょう午前に発表された1−6月の工業企業利益は前年同期比67%増、6月単月では前年同月比20%増だった。
セクター別では、保険や化学肥料、宝飾品が全面安。ガラスや酒造、文化・教育・娯楽、非鉄金属などのほか幅広いセクターが下げた。半面、上昇したのは通信のみだった。
A株市場では、教育サービス会社の中公教育科技(
002607)やリチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)や寧波杉杉(
600884)、中国アルミ大手の中国アルミ(
601600)が8%超安。音声認識技術大手の科大訊飛(
002230)や酒造大手の宜賓五糧液(
000858)、製紙大手のチェンミン・ペーパー(
000488)、養豚業者の牧原食品(
002714)なども7%超安と大きく下げた。半面、金鉱会社大手の紫金鉱業集団(
601899)が4%超の逆行高。ハイテク株の用友網絡科技(
600588)や曙光信息産業(
603019)、紫光(
000938)、大族激光科技産業集団(
002008)などもしっかり。
上海B株指数は1.36%安の256.90ポイント、深センB株指数は1.87%安の1186.98ポイントだった。