週明け26日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前営業日比4.13%安の26192.32ポイントだった。中国企業指数は4.92%安の9355.24ポイント。メインボードの売買代金は概算で2682億4000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の27000ポイントを割り込んだ。中国本土相場が下落したことで、ハンセン指数も次第に下げ幅を拡大。終値は昨年12月22日以来ほぼ7カ月ぶりの低水準だった。中国の工業情報化部がきょう、インターネット業界でのユーザー権益侵害などを是正する活動を開始すると発表し、中国ネット大手が大きく売られた。中国政府がネット企業だけでなく教育関連への統制を強めるなか、規制強化が他の民生分野でも進むとの懸念から幅広いセクターで売りが膨らんだもよう。相互取引制度を通じて中国本土投資家が香港株に投資する「港股通」(南向き取引)は先週に続いて売り越しだった。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、阿里健康(
00241)が軒並み安となった。2021年6月中間決算が会社予想に届かない見通しを発表した海底撈国際(
06862)は16%超安。不動産サービスの碧桂園服務(
06098)と生保大手の中国平安保険(
02318)の下げがきつい。医薬品株の薬明生物技術(
02269)と中国生物製薬(
01177)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も大幅に下落した。一方、香港公益株の中電控股(
00002)と電能実業(
00006)が買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は6.57%安の6790.93ポイントと大幅に続落した。通信教育大手の新東方在線科技(
01797)が33.45%と急落。中国指導部が義務教育段階の生徒向け学習塾の規制を打ち出したと伝わり、嫌気した売りが膨らんだ。京東健康(
06618)と明源雲集団(
00909)の続落も目立った。半面、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)と華虹半導体(
01347)が逆行高を演じた。