週明け26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。前場終値は前営業日比2.91%安の26527.06ポイントだった。中国企業指数は3.66%安の9479.15ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1294億3000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の27000ポイントを割り込んだ。中国政府がネット企業や教育関連への統制を強めるなか、資金が流出するとの懸念から幅広いセクターが下落。中国の工業情報化部がきょう、インターネット業界でのユーザー権益侵害などの取り締まりを開始すると発表し、中国ネット大手が大きく売られた。中国本土相場が下落した上、相互取引制度を通じて中国本土投資家が香港株に投資する「港股通」(南向き取引)が先週に続いて売り越しとなったこともあり、ハンセン指数は前引けにかけて下げ幅を広げた。
個別では、ハイテク株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、阿里健康(
00241)が軒並み安となった。2021年6月中間決算が会社予想に届かない見通しを発表した海底撈国際(
06862)は16%超安。不動産サービスの碧桂園服務(
06098)の下げがきつい。医薬品株の薬明生物技術(
02269)と中国生物製薬(
01177)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も大幅に下落した。一方、香港公益株の中電控股(
00002)と電能実業(
00006)が逆行高を演じている。