23日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.45%安の27321.98ポイントだった。中国企業指数は1.67%安の9839.05ポイント。メインボードの売買代金は概算で1395億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後、マイナス圏に沈んだ。終盤に下げ幅を広げ、全セクターで売りが優勢となった。朝方は米国の長期金利の低下と株高を受けた買いが先行したものの、次第に中国本土相場の下落を受けて投資家心理が悪化。中国政府による大手ネット企業への監督強化も引き続き警戒された。中国当局が米上場の中国配車アプリ大手、滴滴出行に対し「前例のない厳罰」を検討中と伝わった。相互取引制度を通じて中国本土から香港株に投資する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)は、48億7300万HKドルの売り越しだった。
ハンセン指数構成銘柄ではネット大手のテンセント(
00700)、美団(
03690)が下落し、相場の重荷となった。スマートフォン関連の小米集団(
01810)と舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)も売られた。スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)と外食大手の海底撈国際(
06862)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)の下げがきつい。半面、前日安かった医薬品株の石薬集団(
01093)が上昇。自動車株のBYD(
01211)と不動産株の中国海外発展(
00688)は続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.96%安の7268.14ポイントと大幅に反落。前日買われた新東方在線科技(
01797)と快手科技(
01024)、ビリビリ(
09626)がそろって急落した。一方、同程芸龍(
00780) と汽車之家(
02518)が逆行高を演じた。