21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。前場終値は前日比0.37%安の27159.11ポイントだった。中国企業指数は0.49%安の9816.57ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で915億6000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、前日終値を挟んでもみ合ったが、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前場の後半には下げ幅を縮小したものの勢いは限られ、結局マイナス圏のまま前場の取引を終えた。前日の米株高の流れを引き継ぎ買いが先行したが、米中対立の先鋭化や中国政府による独禁法違反の取り締まり強化への警戒感が投資家心理を悪化させているもよう。
個別では、大株主の売り出しを発表した薬明生物技術(
02269)が3%超安。ハイテク株の美団(
03690)やテンセント(
00700)、小米集団(
01810)のほか、内需株の安踏体育用品(
02020)や海底撈国際(
06862)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)なども下げている。半面、大手光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が5%超高。自動車メーカーのBYD(
01211)や吉利汽車(
00175)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)なども買われている。