20日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.84%安の27259.25ポイントだった。中国企業指数は0.94%安の9864.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で1395億3000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、序盤は前日終値を挟んだ小動きだったが、ほどなくして下向きに転じた。新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染拡大による世界的な景気悪化への警戒感から前日のNY市場が大きく下げたことを嫌気。米中対立の先鋭化が引き続き懸念されたほか、午前中に発表された中国の7月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が15カ月連続で据え置きとなり、金融緩和に対する期待が後退したことも重荷となったもよう。前場は相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で27169.32ポイント)を割り込む場面もあったが、同水準で相場の底堅さを確認すると、後場には下げ幅を縮小した。
個別では、医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)が7%超安と急落。原油相場の下落を嫌気して石油株のペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が売られたほか、不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、マカオカジノ株の銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)の下げが目立った。半面、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、香港鉄道事業者の香港鉄路(
00066)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が逆行高を演じた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.27%安の7337.55ポイントと4営業日続落。微盟集団(
02013)、明源雲集団(
00909)、新東方在線科技(
01797)、平安健康医療科技(
01833)が大きく売られた半面、万国数拠(
09698)、海爾智家(
06690)、ビリビリ(
09626)が上昇した。