20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3営業日続落。終値は前日比0.07%安の3536.79ポイントだった。深セン成分指数は0.12%高の15011.35ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9667億2200万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、マイナス圏でもみ合った。後場の後半に入ると下げ幅を縮小する場面もあったが、前日終値に近づく水準では上値の重さが目立ち、結局マイナス圏で取引を終えた。新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染拡大による世界的景気悪化などを背景に前日のNY相場が下落したことで地合いを悪くした。また、引き下げられるとの見方もあった7月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が15カ月連続の据え置きだったことも相場の重しとなった。
セクター別では、化学繊維や鉄鋼、水運、石油などが安い。保険や銀行などもさえなかった。半面、酒造や貴金属、軍需関連、電子部品などが買われた。
A株市場では、国投電力控股(
600886)が7%超安。銀行株の寧波銀行(
002142)や鉄鋼株の本鋼板材(
000761)、アンガン・スチール(
000898)、宝山鋼鉄(
600019)、ソフトウエア開発大手の用友網絡科技(
600588)、化学製品メーカーの万華化学集団(
600309)なども大きく下げた。一方、電子部品の三安光電(
600703)がストップ高。自動車関連の重慶長安汽車(
000625)、寧波均勝電子(
600699)、国軒高科(
002074)や製薬大手の江蘇恒瑞医薬(
600276)も買われた。
上海B株指数は0.56%安の259.70ポイント、深センB株指数は0.01%安の1216.10ポイントだった。