20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.19%安の27163.88ポイントだった。中国企業指数は1.47%安の9811.80ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で734億7000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、序盤は前日終値を挟んだ小動きだったが、ほどなくして下向きに転じ、下げ幅を拡大した。新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染拡大による世界的な景気悪化への警戒感から前日のNY市場が大きく下げたことを嫌気。米中対立の先鋭化が引き続き懸念されたほか、午前中に発表された中国の7月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が15カ月連続で据え置きとなり、金融緩和に対する期待が後退したことも重荷となったもよう。
個別では、原油相場の下落を受けて石油株のペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって売られた。民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)も下げがきつい。半面、香港鉄道事業者の香港鉄路(
00066)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が逆行高を演じた。