20日の香港市場でハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた後、前日終値付近でもみ合う展開。新型コロナウイルス変異株（デルタ株）の感染拡大による世界的な景気悪化への警戒感や米中対立の先鋭化懸念が重荷。ただ、前日にハンセン指数が1.8％超下げた後とあって、買い戻しの動きがある程度相場を支えている。

　指数は日本時間午前10時47分現在、前日比0.02％高の27496.04ポイントで推移している。個別では、火鍋チェーンの海底撈国際（06862）、医薬品メーカーの石薬集団（01093）、ネット通販大手のアリババ集団（09988）が高い。半面、原油相場の下落を嫌気して石油株のペトロチャイナ（00857）、シノペック（00386）、CNOOC（00883）がそろって売られている。民営自動車メーカーの吉利汽車（00175）も安い。

　20日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。前日のNY相場の下落が嫌気されているもよう。注目された7月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）は15カ月連続の据え置きだった。

　指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.39％安の3525.16ポイントで推移している。セクター別では、石炭と石油が全面安。鉄鋼や化学繊維、化学肥料もさえない。半面、医療関連や証券、航空宇宙が高い。