16日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.03%高の28004.68ポイントだった。中国企業指数は0.21%安の10152.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で1536億9000万HKドル。
ハンセン指数は、序盤はマイナス圏で軟調に推移したが、中盤にプラス圏に浮上すると、心理的節目の28000ポイントを回復し、一気に上げ幅を拡大した。一方、中国本土市場の下落が嫌気されたほか、週末を前に積極的な売買も手控えられ、終盤は上値の重さが目立ったが、指数は結局、7月6日以来の高値を連日で更新して取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、2021年4−6月期の世界のスマートフォンブランド別出荷台数で初めて2位に躍り出たとの報道を受け、小米集団(
01810)が5%近く上昇。香港証券取引所(
00388)も4%近く上昇。中国政府は海外に新規上場する中国インターネット企業に事前審査を義務付ける規制強化を予定しているが、香港での上場には適用しないとの報道が好感された。半面、申洲国際集団(
02313)や阿里健康(
00241)の下落が目立った。
この他では、2021年6月中間決算で大幅増益となる見通しを明らかにした無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が3%超上昇。半面、澳門博彩控股(
00880)が7月末でサテライトカジノ1カ所の運営を取り止めると伝わり、2%近く下げた。