15日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.75%高の27996.27ポイントだった。中国企業指数は1.08%高の10174.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で1510億9000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、前場に上げ幅を広げた。中国国家統計局が日本時間午前11時に発表した2021年4−6月期国内総生産(GDP)は、前年同期比7.9%増と市場予想を下回ったものの、同時発表された6月の鉱工業生産と小売売上高が上振れたことで、投資家心理が改善した。中国人民銀行がきょう付で金融機関の預金準備率を引き下げるとあって中国本土系の銀行株が買われたほか、不動産株が総じて上昇。ただ、ハンセン指数が心理的節目の28000ポイントを上抜けると利益確定売りが出て、結局は同水準を小幅に下回って引けた。終値は6日以来7営業日ぶりの高水準だった。セクター別では、素材と公共事業、不動産・建設が上げた半面、必需消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、本土系金融株の中国建設銀行(
00939)と中国平安保険(
02318)、ハイテク株のアリババ集団(
09988)、が上昇して相場をけん引。不動産株の碧桂園服務(
06098)、華潤置地(
01109)、長江実業集団(
01113)、中国海外発展(
00688)がそろって大幅高となった。石薬集団(
01093)の続伸も目立った。一方、内需関連の恒安国際集団(
01044)と海底撈国際(
06862)の下げがきつい。自動車株のBYD(
01211)と吉利汽車(
00175)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.08%安の7661.25ポイントと5営業日ぶりに反落。快手科技(
01024)と新東方在線科技(
01797)、京東健康(
06618)がともに3%超下落した。半面、前日大引け後に6月の保険料収入を発表した衆安在線財産保険(
06060)が急伸した。