15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.02%高の3564.59ポイントだった。深セン成分指数は0.75%高の15169.33ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1717億8800万元だった。
上海総合指数は、序盤はマイナス圏での推移が目立ったが、その後プラス圏に浮上すると、大引けにかけて徐々に上げ幅を拡大した。注目された4−6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率は前年同期比7.9%となり、伸び率は市場予想の8.1%を下回ったが、小売売上高などその他の経済指標が総じて予想から上振れたことで安心感が広がった。セクター別では、銀行と保険が全面高となったほか、鉄鋼、非鉄金属、証券なども買われた。半面、ソフトウエア、通信、石油などが売られた。
A株市場では、宝山鋼鉄(
600019)や本鋼板材(
000761)が大きく上げたほか、中国太平洋保険(
601601)や興業銀行(
601166)、招商銀行(
600036)も買われた。半面、原油先物価格の下落を受けてペトロチャイナ(
601857)や中海油田服務(
601808)が売られた。2021年6月中間決算で赤字転落する見通しを発表した新希望六和(
000876)も大きく下げた。
上海B株指数は0.24%高の265.16ポイント、深センB株指数は1.14%安の1220.93ポイント。