15日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.22%高の28126.52ポイントだった。中国企業指数は1.39%高の10205.00ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で842億3000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、次第に上げ幅を広げた。中国国家統計局が日本時間午前11時に発表した2021年4−6月期国内総生産(GDP)は、前年同期比7.9%増と市場予想を下回ったものの、同時発表された6月の鉱工業生産と小売売上高が上振れたことで、投資家心理が改善した。米長期金利の低下もあって不動産株とハイテク株が買われたほか、金融株も総じて上昇。ハンセン指数は心理的節目の28000ポイントを上抜けて前場の取引を終えた。
個別では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)が上昇して相場をけん引。不動産管理サービスの碧桂園服務(
06098)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)が大きく反発した。半面、自動車株のBYD(
01211)と吉利汽車(
00175)が続落した。内需関連の恒安国際集団(
01044)、海底撈国際(
06862)も安い。